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地域おこし協力隊による移住日記『暮らしのルポルタージュ』

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地域おこし協力隊として、兵庫県から滋賀県蒲生郡日野町への移住を経験した筆者が移住日記をお届けしています。 このマガジンでは、地域の魅力だけでなく、私のおすすめや暮らしの様子も紹介…
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#仕事について話そう

地域おこし協力隊のお仕事〜ごみ拾い〜

日野町の鎌掛エリアで、地域おこし協力隊OBの呼びかけで始まったゴミ拾い活動。 地域の方々と一緒に美しい自然を守る活動は、地域のリアルな問題と向き合う機会になりました。 新鮮な空気を吸い込み、緑に触れる時間は、心を豊かに満たしてくれるかけがえのない時間です。 しかし、活動中に目にしたのは、美しい自然を汚す悪質な不法投棄の数々。 私たちの大切な自然に対する裏切り行為だと思います。 こうした現実と直面することで、地域が抱える問題について深く考えるきっかけとなりました。

地域おこし協力隊のお仕事〜おにぎり講習〜

日野駅で開催したのイベントでおにぎりを握る人員が必要ということで企画されたおにぎり講習会。 同じ地域で活動する地域おこし協力隊の友人に誘われ、参加することに。 おにぎりを上手に握ることができないのがこれまでの小さなコンプレックスでした。 最初は手探りの状態からスタートしましたが、徐々にコツを掴み始め、ふんわりとしたおにぎりが握れるようになりました。 地域の人々と触れ合い、おにぎりを握りながら会話を交わす時間は、かけがえのない時間となりました。 おにぎり一つを取り巻く温か

地域おこし協力隊のお仕事〜研修会〜

地域おこし協力隊向けに、年に数回開かれる研修会があります。 全国から集まった協力隊員たちと共に、ワークショップや座学を通じて活動のヒントを学び、経験を共有します。 地域での活動は時に孤独を感じることもありますが、この研修会では似た境遇を持つ仲間たちと出会い、刺激や新しいアイデアを得ることができます。 さらに、お互いの経験を語り合うことで、困難を乗り越えるヒントや、活動を継続するモチベーションを見つけることができました。

地域おこし協力隊のお仕事〜湖岸で味わうほうじ茶サウナ〜

琵琶湖の湖畔を舞台に、大津市の銭湯「都湯」主催のサウナフェスが開催されました。 私は当日、出展者のお手伝いとして参加。 滋賀県の魅力を体感してもらいたいという思いから、日野特産の北山茶を使った「ほうじ茶ロウリュウ」を実施しました。 サウナ室に立ち込めるほうじ茶の香ばしい香り。 参加者は目を閉じ、その香りに包まれていました。 サウナ後は、参加者の満足そうな笑顔や感動の声が。 日野の魅力を伝え、多くの人にその価値を再認識してもらえたと嬉しく感じました。 地域文化や特産を生

地域おこし協力隊のお仕事〜おにぎり屋さん出店〜

2023年秋、日野町で開催されたスポーツふれあいフェスタ。 地域の特産品のPR活動として、日野米を使用した「おにぎり屋さん」を出店しました。 朝早くからお米を炊き、おにぎりを一つ一つ心を込めて握りました。 いつもお世話になっている役場の方々のおかげでおにぎりはなんとか完売。 この活動を通じて感じたのは、地域の資源を活かした取り組みの難しさ。 食べて終わりではなく、もう一歩踏み込んで日野町に関心を持ってもらえるようにするには、どうしたらいいのか。。。 地域おこし協力隊とし

地域おこし協力隊のお仕事〜出張料理人〜

同じ地域で活動する地域おこし協力隊の友人が空き家を使ったワークショップを企画した際、私は食事を提供するお手伝いをしました。 これまでホットサンド、おにぎり、地元の新鮮な野菜をふんだんに使った夕食を提供しました。 久しぶりに人に料理を振る舞う機会を得て、その楽しさを再発見しました。 参加者から「美味しい」という言葉を直接いただき、料理の力で人々の心をつなげることの喜びを感じました。 料理を通じて、人々が集まり、笑顔があふれるひと時は、地域おこし協力隊としての活動の中でも特に

地域おこし協力隊のお仕事〜フライドブロッコリー屋さん〜

2023年秋に開催されたHINO DE MARKET。 事務局サポートとして企画から打ち合わせに参加させていただきました。 イベント当日は私も「ひのでファーム」さんと一緒に出店しました。 販売したのはひのでファーム自慢のブロッコリーを使用したフライドブロッコリー。 前日から強力な助っ人を招いて大量のブロッコリーをカットしました。 当日は120個を販売し、お客様からは「美味しい!」という好評の声をたくさんいただきました。 たくさんの方にひのでファームのブロッコリーを食べてい

地域おこし協力隊の役割と私の挑戦

地域おこし協力隊って、具体的に何をするのか興味を持たれる方も多いと思います。 総務省の定義によれば、主に過疎地域で地域振興や住民支援などの活動を行いながら、自身もその地域に定住を目指す取り組みです。 しかし、実際の活動内容は自治体や個人によって様々です。 私がこの道を選んだのは、滋賀県の暮らしに憧れ、食にまつわる地域資源が多い日野町に惹かれたから。 美味しいものがたくさんある地域で、その魅力を発信し、人々を引きつける活動に挑戦したいと思い地域おこし協力隊になりました。

地域おこし協力隊のお仕事〜猿追い体験〜

地域おこし協力隊として日野町での生活をスタートしてから、初めていただいたお仕事は、地域で導入した「まちのコイン」というアプリの普及活動でした。 その一環として、ジェミナ農園さんにご協力いただき、同じ地域で活動する協力隊や役場の方々と猿を追い払う「猿追い体験イベント」を企画しました。 猿追いは農園での日常作業の一部であり、農作物を守るための大切な活動です。 獣害問題はこの農園だけでなく、日野町が抱える問題の一つ。 この日は、町外からも多くの参加者を迎え、音を出して猿を遠ざけな