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ヒノジン.003 外池多津彦さん

移住定住サイト「ひの暮らし」から生まれた企画「ヒノジン」。

ヒノジンでは、滋賀県蒲生郡日野町で活躍する魅力的な人の暮らしや仕事、地域での活動を通して、日野町がどんな町か、そこで暮らす人がどこに町の魅力を感じているのか、
それぞれの目を通した「日野町」をご紹介します。

プロフィール

外池多津彦(とのいけたつひこ)さん。1957年生まれ。日野町出身。
日野曳山保存会会長。

ー 日野歴は何年目ですか?

(学校や仕事も)ずーっと家から通っているので、66年目です。

ー 現在日野で取り組んでいることについて教えてください。

日野祭の「曳山の保存と継承」このための日野曳山保存会の会長をここ4〜5年くらいさせてもらっています。
曳山保存会自体には、理事としてはもう30年以上、町内の代表という形で出させてもらっています。

現在は曳山保存会の会長として、曳山もだんだんと老朽化も進んでいて修繕していかなければならないので、その事業に取り組んでいます。

現在、私どもの町内の本町の曳山を今年と来年にかけて修繕しているところです。

ー これから日野でやりたいことを教えてください

日野曳山保存会もそうなんですけど、日野祭自体が大好きで、大好きというかもう「日野祭命」でやっていますので、日野祭の火を絶やさないという為にも、若い人達にもっと日野に住んでほしいなということが目下目標となっていまして。

日野町内の人もそうなんですが、町外からもですね、祭り好きな若い方に選んでいただきたいなと。で、日野に住んでもらって日野の良さを味わってもらいたい。そういうことで、これから取り組んでいきたいなという風に思っています。

ー 他の地域と比べて日野らしい、日野独特と感じる点を教えてください。

歴史が古いというのはあると思いますし、日野らしいというか、やっぱり日野商人さんがおられたということから、曳山は整備されたということがありますので。
やはり日野ならではといったら、江戸時代の昔から日野商人さんがおられて日野の町を活気づけて、いっときは日野はすごい町やぞということを言われ続けてきて。
今でこそ人口も減少傾向へ、日本全国少子高齢化になってきてるのは確かやけども、一世を風靡したような町だったとは思っています。

その歴史の重みというのはやはりあるかなと。町並みの美しさとか、古いものを大事にするというような気持ちも日野ならではなのかなと思います。

あとは私の場合、ふと思うのは霊峰綿向山が日野町のどこからでも眺められるというのは、やっぱり日野にしかないことかなという風に思います。

ー 日野のここが好きというところを教えてください

日野祭!

一日中、とにかくウキウキするというのはなんでやろ…
生まれてすぐの小さいときから、親父に会所での練習に連れて行ってもらってずーっとお囃子の音が耳に入っているとか、小学校の頃から笛やら太鼓やら習ったりしてるでな。

曳山が動いている時に上でお囃子するのは楽しいし、揺られながら上でお囃子している、あれが一番好き。

それからお神輿とかお稚児さんとか、そういった行列が通っていくのが祭やなぁと思いますね。あとやっぱり、昔から祭の日はごちそうしてくれはるわな。

日野祭のお稚児さんと神調社(しんちょうしゃ)

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ご自宅のお祭のごちそうはどんなものでしたか?
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鯛そうめんはもちろん、ぶりのぬたとか、お刺身の盛り合わせとか…

あと小さいときはエビフライとか。祭の時になると普段食べられないごちそうがあって嬉しいなとか。大人になってからは朝からお酒が飲めるとか。(笑)

うちの町内の若い子たちはみんな宵宮が好きかな。宵宮にはやいやい言って曳山ひっぱって、お囃子をしまくって。宵宮は基本的に町内の祭なのでね。当日は御簾(みす)を閉めて格式高く巡行したり、境内に入ると他の町内とも調整して順番にお囃子をして途切れないようにやろうじゃないかということで。

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祭はもちろんなんですけど、あえてその他をあげていただくとすると何かありますか?
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あとは、米かな?日野の米は間違いなく美味しい。旅行に行ったり、遊びに行って帰ってきて、家のご飯はやっぱりこれが一番うまいなと思うんで。いつでも知り合いの西明寺のコシヒカリと迫のキヌヒカリを交互に食べています。

ー 他の地域と比べて日野らしい、日野独特と感じる点を教えてください。

うーん。。なんせ66年間どっぷり日野に浸かっているので…(笑)

イベントごと運動会とかもそうなんやけど、やっぱりこの地域の何かつながりというか、うちの町内の小さい単位でいったらお囃子があるさかいに、若い衆がみんな寄ってくると。その場でお酒飲みながら今あんなんしてるねんとか、こんなことしてるのかとか。そこで横のつながりができたり。

年齢でいうと高校生、中学生、小学生に教えているし、私らみたいな高齢者もいるし、働き盛りの40代もいる。
そういった人たちがみんなで集まってお囃子をする。祭のときは曳山を動かす。そういうことで町内の輪というか、親睦というか、そういったところから地域の絆が生まれているのかなと思うので、そういう意味では祭りがなかったら、どうやってその横のつながりを作っているのかなとは思います。

今住んでいる地区でも、本町よりも一つ大きい、村井2区という単位がありますが、そこではみんなで寄ってっていうのは町民運動会ぐらいしかないので…町内総出でというと日野祭か、町内の瀧の宮祭くらいで。やっぱり祭が地域のつながりを作っているというか。どこの町内もそうで。

神輿かきにしてもお神輿さんをかくために、村井やったら1、2、3区の若い衆が寄って、お神輿さんを巡行すると。大窪やら松尾やらでも6年に1回やけどその年になったらみんなで一致団結してやろうと。

そういう場にでていくとその子ら同士で、あぁあんな子がいるねんなとか知り合いになって。近所に住んでいても知らない人ばっかりというのではなしに。横のつながりが、地域のつながりがなかったら逆に祭なんかやっていかれへんなという風には思います。

2019年の日野祭の宵宮。
曳山の上でお囃子を演奏する多津彦さん

ー 町内、地域との関わり方を教えてください

日野祭、日野曳山保存会での関わりはもちろんですけど、少年補導員や日野文化協会の理事、地元の区長など色々な役をしている中でたくさんの人と知り合い、つながっているのかなと思います。

ー これから日野に住もうと思っている人にひとこと

日野の人は結構あたたかい人が多いなと私は思うねんけども、地域のつながりが欲しいとか、そういった人にはもってこいの地域だと思います。
祭も含めて、みんなでこういうことをしようという団結力のある風土です。知り合いになるといろんなことを教えてくれる人も多いと思います。日野祭に興味がある方はぜひご相談ください!


日野まちかど感応館にてヒノジンステッカーをお渡ししました!


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